キックボクシングからの転向後UFC2階級制覇を成し遂げたアレックス・ペレイラと、ライトヘビー級ランキング1位の挑戦者、マゴメド・アンカラエフによるタイトルマッチは、打撃とグラップリングの攻防が繰り広げられる白熱した試合となった。
最終的にアンカラエフが判定勝利を収め、新たなUFCライトヘビー級王者として頂点に立った。
様々な技術が交錯した激闘の試合を振り返る。
両者のプロフィール
アレックス・ペレイラ
UFCでミドル級とライトヘビー級の2階級制覇を成し遂げた強者だ。
元GLORYキックボクシング王者の経歴を持ち、現UFCライトヘビー級で最強のストライカーとして知られている。
過去にはイスラエル・アデサニヤやショーン・ストリックランドをKO。
直近4試合ではジャマール・ヒル、イリー・プロハースカ、カリル・ラウントリーらを連続KOで倒し、ライトヘビー級王座を3度防衛している。
マゴメド・アンカラエフ
ライトヘビー級ランキング1位の挑戦者。
レスリングとサンボをベースにした総合力の高いファイターだ。
特にグラウンドでの強烈なパウンドが武器となっている。
戦績は20勝(うちKO勝ちが11)1敗1分。
UFCでは一度のドローと一度のノーコンテストはあるものの、実質11連勝中と絶好調だった。
試合展開
ペレイラは得意のカーフキックを軸に打撃戦で優位に立とうとする一方、アンカラエフは積極的に前に出るプレッシャーと打撃、ケージに押し込むレスリングを織り交ぜて対抗した。
五ラウンド戦い抜き、緊張感のある一進一退の攻防が繰り広げられた。その白熱した試合展開を振り返る。
第1ラウンド
ペレイラは左足のカーフキックを軸に圧力をかけた。
前手での触りあいで距離を支配し、左のカーフキックを的確に当て続ける。
アンカラエフもジャブやカーフキックで応戦。
ラウンド前半はカーフキックの蹴り合いが中心となった。
後半になるとパンチを交換する場面も見られた。
終了間際、アンカラエフがテイクダウンを仕掛けるも、ペレイラはしっかりとディフェンスして切り抜けた。
第2ラウンド
立ち上がりもカーフキックの蹴り合いから始まった。
両者はハイキック、前蹴り、カーフキックなど様々な蹴り技を繰り出す。
アンカラエフがプレッシャーをかける展開が続き、ペレイラは下がりながらサークリングで対応。
残り2分10秒、アンカラエフのワンツーがクリーンヒット。
一瞬ペレイラがふらつく場面があった。
ラウンド後半は近距離での打ち合いも増え、両者とも被弾。
手数ではアンカラエフが上回る印象だった。
残り5秒、アンカラエフの左ロングフックがクリーンヒット。
ペレイラがよろめき、ゴングに救われる形で2ラウンドが終了した。
第3ラウンド
互いに一発を警戒しながら緊張感ある立ち技の攻防が続いた。
アンカラエフが積極的にプレッシャーをかけ、ペレイラはサークリングで対応する展開となった。
ペレイラはケージを背負う場面が続いた。
残り1分、アンカラエフが圧を強め、右フックをヒットさせる。しかしペレイラのカウンターを警戒してか、深追いはしなかった。
第4ラウンド
開始直後、アンカラエフが組みつき、ペレイラをケージに押し込んだ。
ケージレスリングの展開となり、アンカラエフが押し込みながら膝をボディーに打ち込む。
しかしレフェリーが膠着状態と判断し、いったんブレイクがかかった。
中央で再開後、アンカラエフはジャブを二つ見せてタックル。
再びペレイラをケージに押し込んだ。
お互い大きな印象的な場面はなかったものの、アグレッシブさでアンカラエフがポイントを取った印象だ。
四つの展開が多かったが、ペレイラも寝かされずにしっかりと対応した。
第5ラウンド
ラウンド開始からお互いに圧を掛け合う打撃戦となった。
中盤を過ぎた頃、ペレイラがカーフキックからハイキックを繰り出す。前に出たが追撃には至らなかった。
アンカラエフの前進に対し、ペレイラが強いジャブを返す。
被弾したアンカラエフは脇をさして倒そうとするが、ペレイラはテイクダウンを許さなかった。
アンカラエフがバックを取る場面もあったが、ペレイラはテイクダウンを許さず踏ん張った。
試合終了間際、アンカラエフがペレイラをケージに押し込んだ状態でタイムアップとなった。
【画像】スコアリング
●アレックス・ ペレイラ(ブラジル/王者)
判定0-3 ※46-49、47-48×2
○マゴメド・ アンカラエフ(ロシア/挑戦者)
※アンカラエフが新王者
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