武岡隆文議員死亡、死因は脳梗塞?相次ぐ誹謗中傷。妻も後追い自殺

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「居眠り市議」として全国的に批判を浴びた広島県安芸高田市の武岡隆文元市議が今年1月に68歳で死亡した後、その妻も3月に自ら命を絶っていたことが明らかになった。

武岡氏の死亡後も家族への嫌がらせは続き、妻は精神疾患を患った。

自宅に相次ぐ嫌がらせ。
警備会社と契約するほど不安を抱えていた妻は、「たすけて」という最後のメッセージを残して自死した。

インターネット上の炎上が引き起こした現実世界での悲劇に、遺族は今も苦しみ続けている。

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【武岡市議の居眠り問題】石丸市長の対応とは?

事の発端は2020年9月、石丸市長が自身のTwitter(現X)で「いびきをかいて、ゆうに30分は居眠りをする議員が1名」と投稿。
この議員が武岡隆文氏であることが後に判明した。

石丸市長の投稿をきっかけに、武岡市議は「居眠り市議」としてインターネット上で大きな批判を浴びることとなった。

「税金泥棒」などの言葉で非難され、辞職要求も相次いだ。

【武岡市議】脳梗塞・睡眠時無呼吸症候群の診断書を提出していた?

武岡市議はその後、居眠りの原因について「睡眠時無呼吸症候群で軽い脳梗塞になっていたため」と弁明。

しかし、武岡議員が提出した睡眠時無呼吸症候群や脳梗塞の診断書について、石丸市長は「説明が不十分」として、文書で何度も回答を求めるなど、執拗に追及。

石丸市長の”恥を知れ”という発言を機に、武岡市議への誹謗中傷はさらに激しさを増していった。

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エスカレートする嫌がらせと誹謗中傷

武岡市議とその家族に対する嫌がらせは多岐にわたった。

自宅には「死ね」「殺す」などの内容の嫌がらせ電話が相次ぎ、注文していない品々が着払いで届くようになった。

これらの嫌がらせは警察が捜査に介入する事態にまで発展。

生前の武岡市議を知る安芸高田市議は

「精神的に追い詰められ、酒を飲むとすぐに吐くようになった。だんだんと食事ももどすようになり、23年の秋くらいには”食道が狭くなって飲み込むことが難しい”と言っていた」

と証言する。

武岡市議の健康状態は日に日に悪化し、2023年末に救急車で運ばれた後、入退院を繰り返した末、2024年1月30日に息を引き取った。

武岡市議の死因とは?

武岡市議の公式な死因は明らかにされていないが、複数の要因が指摘されている。

2020年に無症候性脳梗塞を起こしていたことから、脳梗塞の再発の可能性がある。
脳梗塞は3年以内に20%〜30%の確率で再発するとされる。

また、診断されていた睡眠時無呼吸症候群は心臓病や脳卒中のリスクを高めることが知られている。

加えて、「居眠り市議」として全国的に批判を受けた強いストレスが、心筋梗塞や脳内出血などの突然死を引き起こした可能性も指摘されている。

68歳という年齢を考慮すると、これらの要因が複合的に作用した可能性が高い。

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【武岡議員の妻の自死】 死後も続く嫌がらせの恐怖

武岡市議の死後も、家族への嫌がらせは止まなかった。

一人暮らしとなった妻の朋代さんは、警備会社のアルソックと契約を結ぶほどの不安を抱えていた。

夫の死後も誹謗中傷の手紙などが届き続け、不審者が訪れることもあったという。

武岡夫妻の息子は

「都知事選の前に、父をやり玉に挙げる動画をまた上げられたりしていました。遠く離れて暮らしている私の自宅にも、いまだに父を非難する手紙や脅迫文が届くありさまです」

と当時の状況を説明する。

LINEで「たすけて」躁状態で助けを求めた妻の自死

息子によると、夫の葬儀を執り行った頃から朋代さんは躁状態になっていたという。

「なけなしのお金で庭をきれいに整えるなど、気丈に振る舞い過ぎるきらいが見えた」と息子は振り返る。
しかし、心療内科で診てもらったところ、精神疾患を発症していることが判明。

亡くなる直前の2025年1月25日の夜、朋代さんは息子に「たすけて」という4文字だけのメッセージを送信していた。

しかし当時中国にいた息子はLINEを受信できず、翌26日に帰国して返信した時には既に遅かった。

朋代さんは同日夜に自ら命を絶ち、翌27日、仕事に来なかったことを心配した職場の人が自宅を訪れて発見された。

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【石丸市長】見解を求めるも返答なし

この一連の出来事に対し関係者は、

  • 山本数博市議は「武岡宅への嫌がらせは組織的なもの」と指摘している。
  • 安芸高田市政刷新ネットワークは2022年の時点で「家族の心身が衰弱」と警告を発していた。
  • 市民団体からは石丸市長支持者による嫌がらせが「テロリズム的手法」と批判されている。

武岡夫妻の息子によると、母親は生前、誹謗中傷のきっかけをつくった石丸市長に強い憤りを感じていたという。
石丸市長に武岡夫人の死について見解を求めたが、期限までに返答はなかった。

インターネット炎上が引き起こす現実の被害とは?

この事件は、インターネット上の炎上が現実世界で深刻な被害をもたらす例として注目されている。SNSでの批判が発端となり、実生活での嫌がらせ、健康被害、そして最終的には命が失われる結果となった。

特に、批判の対象となった本人の死後も嫌がらせが続き、家族にまで被害が及んだ点は、ネット炎上の被害の連鎖性と長期化を示している。

また、武岡市議が睡眠時無呼吸症候群という医学的な理由を説明したにもかかわらず批判が収まらなかった点も、一度拡散した炎上が事実によって簡単には沈静化しない現状を表している。

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まとめ

広島県安芸高田市の「居眠り市議」問題は、SNS上の批判から始まり、現実世界での嫌がらせ、健康被害、そして夫婦二人の命が失われるという悲劇に発展した。

2020年9月の石丸市長のSNS投稿から始まったこの問題は、武岡市議の睡眠時無呼吸症候群という医学的照明があったにもかかわらず、批判は収まることなく続いた。

武岡市議の死後も家族への嫌がらせは続き、残された妻は精神的に追い詰められ、最終的に自ら命を絶つという痛ましい結末を迎えた。

この事件は、インターネット炎上が単なるネット上の現象にとどまらず、実生活に深刻な影響を与え、その被害が本人だけでなく家族にまで及び、長期にわたって続く危険性を示している。

社会全体として、ネット上の言動が持つ現実世界への影響力と責任について、改めて考える契機となるべき事例と言えるだろう。

時事ニュース
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