スーパーの米売り場で目にすることが増えたカルローズ米。
アメリカ・カリフォルニア州産の中粒種米で、1948年に開発されて以来、カリフォルニア米の約80%を占める主要品種となっている。
国産米より2割ほど安く購入できるため、米価高騰の今、家計の味方として人気を集めている。
日本米とは食感や味わいが異なるが、その特徴を知れば様々な料理に活用できる万能米だ。
近年では、健康志向の高まりとともに、低GI値の特性も注目されるようになった。
本記事では、カルローズ米の特徴から価格、栄養価、調理法まで詳しく解説する。
カルローズ米とは?特徴と日本米との違いを解説

カルローズ米は1948年に開発され、現在ではカリフォルニア米の約80%を占める主要品種となっている。
日本のジャポニカ米に近い中粒種であり、アメリカ西海岸の気候に適合するよう品種改良された。
カルローズ米はアメリカ国内だけでなく、韓国、台湾、香港、カナダ、スペインなど40カ国以上に輸出されていて、世界でも多く食されている米だ。
日本米との違い
カルローズ米は日本の短粒種よりやや大きく長さがあり、粒がしっかりしている。
見た目も丸みを帯びているが、日本米と比べると粒が細長く、水分量が少ない特徴がある。
炊き上がりの見た目は、日本米より透明感があり、粒同士がくっつきにくい傾向がある。
カルローズ米の価格はいくら?購入時に知っておきたいポイント

カルローズ米は5kgで1,700円〜4,000円程度と幅がある。
最安値では1,699円からの販売もあり、業務スーパーでは3,218円程度が一般的だ。
10kgでは約6,000円となり、同量の国産米(約8,000円)と比較すると2割ほど安く購入できる。
カルローズ米はなぜ安い?
この安さには複数の要因がある。
まず、日本の年間約77万トンの義務的輸入枠内では関税(通常1kgあたり341円)がかからない点が大きい。
さらに、アメリカの大規模農業による効率的な生産体制、為替レートの影響を受けにくい価格設定も要因だ。
トランプ前大統領の「関税戦争」の影響で、今後さらに安くなる可能性も指摘されている。
米価高騰により、政府が備蓄米の放出を決定する中、安価な選択肢として注目を集めている。
【カルローズ米の口コミ】まずい?美味しい?

カルローズ米の最大の特徴はサラッとした軽い食感だ。
日本米のようなもちもち感はないものの、適度な粘り気と歯ごたえがある。
アルデンテのような食感を楽しめるため、洋風料理との相性が特に良い。
炊き方を工夫すれば、日本米に近い食感を出すことも可能で、加水量を多めにすると粘り気が増す。
実際の味をレビュー
風味はほんのり甘みがあり、香りは控えめなのが特徴だ。
タイ米やバスマティライスのような独特の香りはなく、炊き上がりには甘みとコクがある。
主張が少なくあっさりしているため、様々なおかずと合わせやすい。
冷めても硬くなりにくく、風味が損なわれにくいため、お弁当にも適している。
日本米と比べると「軽い」印象があり、濃厚な味わいを求める人には物足りない場合もある。
【カルローズ米の炊き方】炊飯器で調理する際の水の量とは?
カルローズ米は炊飯器でも簡単に調理できるが、茹でたり炒めたりする調理法も適している。
基本の炊き方は日本米とほぼ同じだが、やや水分を多めにすると良い。
標準的には米1に対して水1.2〜1.3程度が目安となる。
炊飯器のほか、鍋でも炊くことができ、さらには電子レンジでの調理も可能だ。
カルローズ米が向いている料理と不向きな料理とは?
カルローズ米はピラフ、リゾット、パエリアなど洋風料理に特に適している。
ソースやスープとの相性が良く、味を吸収しやすいため、カレーやチャーハンにも向いている。
また、寿司、おにぎり、炊き込みご飯、中華料理など幅広いメニューにも活用できる。
一方で、伝統的な和食、特に握り寿司やおにぎりには日本米ほど適していないと感じる人も多い。
カルローズ米の栄養成分とカロリー ~健康的な食事に役立つ情報~
カルローズ米は炊飯後100gあたり130kcalで、日本米の140kcalよりわずかに低カロリー。
炭水化物も28g(日本米31g)、タンパク質2.3g(日本米2.5g)、脂質0.3g(日本米同等)と、全体的に栄養価が日本米より若干低い。
一方、食物繊維は0.4g(日本米0.3g)とわずかに多い。
カルローズ米のGI値とは?血糖値への影響を解説
カルローズ米の最も注目すべき特徴はGI値(グリセミック・インデックス)の低さだ。
カルローズ米のGI値は約50〜55と低めで、日本米の約70〜80より血糖値の上昇が緩やかになる。
このため、糖尿病患者や血糖値が気になる人、ダイエット中の人にとって良い選択肢となる。
健康志向の高まりとともに、この特性が注目されている。
【カルローズ米の安全性】農薬残留の噂や、危険性について
カルローズ米の安全性については、農薬使用に関する懸念が一部存在する。
アメリカの農薬使用基準は日本と異なる場合があるが、日本に輸入される際には厳しい残留農薬検査が行われ、日本の安全基準を満たしたものだけが流通している。
実際の検査データでは特に問題は指摘されていない。
カルローズ米の遺伝子組み換えについて
遺伝子組み換えについても懸念の声があるが、現時点で遺伝子組み換えのカルローズ米が日本市場に流通しているという信頼できるデータはない。
日本では遺伝子組み換え作物に関する表示義務があるため、もし販売されている場合は明記される。
カルローズ米は通常、非遺伝子組み換え(Non-GMO)として流通しており、この点での心配は少ない。
カルローズ米がまずいという評判は本当?
カルローズ米を「まずい」と感じる原因は主に期待値のずれにある。
日本米特有のふっくら感やもちもち感を期待すると物足りなく感じることが多い。
また、和食、特に寿司やおにぎりには不向きと感じる人も多い。
さらに、日本米に慣れている人には独特の軽さや香りの違いが違和感になることもある。
しかし、これは「まずい」というより「違い」であり、慣れや調理法の工夫で克服できる点も多い。
まとめ
カルローズ米は価格面での優位性だけでなく、低GI値で健康志向の人にも適した選択肢となっている。
日本米とは異なる特徴を持つが、その違いを理解して適切な料理に活用すれば、食の幅を広げる助けとなる。
サラッとした食感と味の吸収力の高さを活かし、洋風料理を中心に幅広く使えるのが魅力だ。
農薬や遺伝子組み換えの懸念についても、現時点では特別な問題は指摘されていない。
米価高騰が続く今、経済的で多様な料理に活用できるカルローズ米は、家庭の食卓に新たな選択肢をもたらしている。
日本の食文化に、新たな米の選択肢が増えたことは、食の多様性という観点からも歓迎すべきことだろう。
コメント