最近SNSで頻繁に見かける「ヌン活」というワード。
華やかな三段スタンドに並ぶ小さなスイーツと、ティーカップの写真に「#ヌン活」というハッシュタグが添えられている光景を目にしたことがある人も多いだろう。
しかし一方で「ヌン活」という言葉に違和感や気持ち悪さを感じる声も少なくない。
今回はこの「ヌン活」とは何か、なぜ一部の人から反感を買うのか、その背景について掘り下げていく。
ヌン活とは?知られざる歴史と魅力

「ヌン活」とは「アフタヌーンティー活動」の略称だ。
アフタヌーンティーは、イギリスで古くから続く伝統的な習慣で、午後2時から5時の間に紅茶と軽食やスイーツを楽しむ時間を指す。
元々は1800年代中頃、イギリスの貴族階級の間で社交の場として発展した文化だ。
典型的なアフタヌーンティーでは、三段スタンドに料理が美しく盛り付けられる。
一般的には下段にサンドイッチやピンチスコーンなどの軽食、中段にスコーンやタルトなどのペストリー、上段にスイーツやフルーツなどが配置される。
スコーンにはクロテッドクリームやジャムを添えて食べるのが定番となっている。
この三段スタンドは見た目の華やかさから写真映えするため、特別なイベントや来客時、そして最近ではSNS投稿のための撮影にも頻繁に利用されるようになった。
なぜヌン活は気持ち悪いと言われる?

「ヌン活」という言葉に違和感を覚える理由はいくつか考えられる。
まず「活動」というほどのものではないという点だ。
ふかふかのソファに座り、美しい景色を眺めながら小さなスイーツやサンドイッチをお茶と共に楽しむ時間に対して「活動」という言葉を使うことに違和感を覚える人は少なくない。
リラックスして過ごす時間を「活動」と呼ぶのはそぐわないという意見だ。
また、「ヌン活」の本質的な部分について疑問を持つ声もある。
コーヒーや紅茶の味の違いがわかるわけでもなく、その価格を安いと感じているわけでもないのに、ただSNSに投稿するためだけに高額な料金を支払うという行為に対する批判的な見方だ。
「ヌン活がダサい」と言われる理由とは?

「ヌン活」に対する違和感は、近年のSNS映え文化への反発も一因と考えられる。
アフタヌーンティーは確かに見た目が華やかだが、実際の料理の量は少なく、価格は高めに設定されていることが多い。
このため「見た目だけ豪華で中身が伴わない」「値段に見合わない」と感じる人もいる。
さらに、アフタヌーンティーを楽しむ目的が「SNSに投稿するため」「他人に見せびらかすため」といった、他からの評価を求める動機によるものだと感じられると、より強い反感を招くことになる。
「それほど優越感を感じられるわけではないが、見下されたくない」という複雑な心理で参加している人がいる実態も、こうした批判を強める要因となっている点は否めない。
まとめ
「ヌン活」とはアフタヌーンティーを楽しむ活動のことを指す俗語だが、その言葉づかいや背景にある文化に対して違和感を覚える人は少なくない。
イギリス発祥の伝統文化であるアフタヌーンティーは、本来社交の場として発展したものだが、現代では「SNS映え」を重視した消費行動として変化している側面もある。
高い料金を支払って得られる体験の価値と、その体験をSNSで共有することで得られる満足感のバランスは、人それぞれ異なる。
「ヌン活」を楽しむ人もいれば、それに違和感を覚える人もいるのは自然なことだろう。
大切なのは、それぞれの価値観を尊重しながら、自分自身が本当に楽しめる形での文化体験を選択することかもしれない。
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